私たちが皆さんへご紹介するのは家やオフィスだけではありません。上海での生活を充実させるには、休日をいかに過ごすかも大切です。そこでホームページ內(nèi)に「Life Stayle?上海周辺余暇情報?」のコーナーを設(shè)置。上海又は上海周辺の穴場的?隠れ家的スポットを紹介し、お仕事の疲れやストレスを癒やしていただけたらと思います。第一回目は「広富林文化遺跡」をご紹介します。
上海と言われると外灘に立ち並ぶ歐風(fēng)建築を思い浮かべる方が多いのでは？ 上海の街の歴史は意外に新しく、1845年のイギリスの租界になったのを皮切りに現(xiàn)在の上海の街並みが形成され始めました。それ以前の上海は小さな漁村。その事実は「魚を捕る道具」の意味の“滬”が上海の略稱になっていることにも名殘を留めています。
一方で、上海西部の松江區(qū)には約5000年前の新石器時代から明代までの遺跡が殘された広富林文化遺跡があります。1950年代に発見され徐々に発掘が進められてきました?！赶扔兴山?，再有上海灘」の言葉が示すように、上海の歴史は松江區(qū)から始まり、現(xiàn)在の上海中心部へ移り変わっていったと言えます。
実は5000年以上の歴史を誇る上海。その黎明の地?広富林を見てみましょう！
湖に浮かぶ伝統(tǒng)建築の中に、広富林の歩みが再現(xiàn)
広い園內(nèi)に入ると伝統(tǒng)建築を模した建物が水に浮かぶ光景に驚くはず。明代の文獻に水の景観が記されていたことから、水辺を活かした自然公園として整備されました。広富林の全景を眺望したいのなら、龍源路からがおすすめです。
湖に浮いている切り妻屋根が印象的な広富林文化展示館。水中に隠された5000年の歴史の旅へ出かけましょう!
唐の建物を模した三重の富林塔、仏教の知也禪寺、道教の三元宮と立ち並び、池に映る逆さの塔や青空が美しい
園內(nèi)には博物館、散策コース、仏教や道教のお寺、朵雲(yún)軒という有名書店などが點在。上海の長い歴史を楽しみつつ、時には水と建物が織りなす幻想的な景観を楽しんだり、書店でお茶を楽しみつつ読書してみたり、都會の喧騒を離れたゆったりとした時の流れる休日を過ごせます。それでは、まずは文化展示館からご紹介します。
新石器時代から始まる5000年の歴史と出逢う
館內(nèi)で最初に出會うのは再現(xiàn)された発掘當(dāng)時の様子。順路に沿って進むと石器時代から近代までの街の様子が再現(xiàn)されています。遺跡から出土した漢代の陶器や馬の塑像なども展示されており、太古の時代から人々がこの地で生活していたことを?qū)g感できるでしょう。
上海の歴史の流れに沿った展示になっており、時代ごとの生活風(fēng)景の展示も多數(shù)。歴史好きや考古學(xué)マニアは必見!
1950年代、この場所で大規(guī)模な古代遺跡が発見されました。當(dāng)時の発掘の様子を再現(xiàn)しています。
約5000年前の新石器時代後期には既に広富林で人々が生活。當(dāng)時の生活風(fēng)景が蝋人形や造作物で紹介。
展示館の後半は清代～戦前の時期、人々の生活から街並みの様子までも再現(xiàn)されています。
古陶蕓術(shù)館へは富林塔から入館。大汶口文化から唐宋まで、様々な時期の500以上の古陶が陳列。
伝統(tǒng)ある書店?朵雲(yún)軒へ
広富林の歴史を満喫したら“朵雲(yún)軒”へ。上海で1900年（清?光緒26年）に創(chuàng)業(yè)された當(dāng)時は、文房具を中心に経営していましたが、現(xiàn)在は上海名地での書籍販売が経営の中心。店舗には各々の特徴があり、広富林の店舗は中國文化を重視しています。江南地區(qū)の白漆喰の壁で彩られた店內(nèi)には中國古代の畫、文房具が多數(shù)。店內(nèi)で読書しながらお茶を楽しこともできます。また本格的にお茶を楽しむのなら“黒渡口”という茶室がおすすめ。園內(nèi)散策で疲れた足を、ゆっくりと休めてください。
書籍だけではなく伝統(tǒng)古建築うだつの解析や書道の道具まで、伝統(tǒng)的な商品が満載です。
今回ご紹介した広富林はいかがでしたでしょうか？ 古北エリアから車で約1時間、地下鉄やバスを乗り継いで約1時間40分程でアクセス可能です。お住まいから少し足を伸ばして、日常とは全く異なる光景の中での“余暇”をお楽しみください。
DATA
※朵雲(yún)軒に入るのは予約制のため、事前にQRコードをスキャンしてください。
